東京駅から新幹線ひかり501号で静岡へ。静岡から金谷まで在来線で行ったところまではツイートしたのですが、金谷駅で大井川鐵道の電車待ってる最中にスマホの電池が切れてそこから帰ってくるまでツイートできなかったので、久しぶりにTwitterでリアタイ実況ではなく、ブログに旅行記を書きます。今日は敬語の気分なので敬語です。
金谷駅到着後、大井川鐵道の普通千頭行きに乗車。車両は元南海21000系でした。令和に走っている車両とは思えない車両。走行中は上下左右に揺れるし、照明もついてるのか怪しいくらい暗いし、走行音も爆音。だがそれがいい。
20分くらい電車に揺られて到着したのは福用駅。ここ、福用駅は簡易委託駅で駅前には出札所兼郵便局兼商店があります。朝飯におにぎりでも買うかと思って入ってみましたが朝飯になりそうな食べ物がパン数個しかなく売られているものはお菓子がメインでした。
福用駅から大和田駅方向に線路沿いに歩いていくと有名なお立ち台があるので行ってみましたが、トーマス号通過時に真逆光になりそうだったというのと、撮影後に大和田駅から乗ろうと思ってたので時間の都合で別のポイントを探すことにしました。線路沿いに歩いて探していると、福用~大和田間どこでも撮れるんじゃないかと思うくらい良さそうなポイントだらけだったのですが、駅すぐの踏切から撮るのが光線の処理も簡単そうだし後から大和田駅まで行くときも楽ということでそこに決めました。この時点で10時ちょうどくらいでトーマス号通過までは1時間くらい。スマホの電池は切れちゃったし、駅周辺には商店1軒くらいしかないし何もすることない中、適当にのんびりすごしてたら通過20分前くらいになって続々と見物客が車で登場。ナンバー見てると地元ナンバーばかりだったのが意外でした。1時間前にはお立ち台に2人、S字に1人、踏切に自分が1人しかいなかったのですが、通過時にはお立ち台には10人くらいいたと思います。踏切周辺も10人くらいいました。Twitter見ててもあまり写真載せてる人とかいないので鉄道ファンはあまり来てないのだろう思っていたのですが、たくさんいて驚きでした。
復路順光なので、復路がトーマス前になるように走らせてくれたら最高なのになぁとか思いました。撮影後、ダッシュで大和田駅へ。3キロくらい。途中バスのバーティー(赤いやつ)とすれ違いました。
上の写真の場所でトーマス号の復路撮影したかったのですが、スマホの電池が切れていて時間が分からないのと大和田駅の場所が分からないので撮影よりも旅程を崩壊させずに列車に乗るのを優先して駅撮りできれば良いやと考えて大和田駅へ。結局駅へ向かっている途中にトーマス号とすれ違ったので撮れませんでした。ちなみに走ったので間に合いましたが、ゆっくり歩いてたらトーマス号はおろか下り列車にも乗れないと思います。鉄道研究部が運動部であることがよく分かりますね。
大和田駅は駅のベンチに座ると目の前に大井川の景色が広がる落ち着いた雰囲気の地味ながらも良い駅でした。大和田から乗った列車は朝乗ったのと同じ形式(同じ車両ではない)の元南海21000系。ということは、もしや今日これしか乗れないのでは…?と嫌な予感がしました(結論を先に言ってしまいますが、最初から最後までコレしか乗れませんでした)。
トーマス号の次はかわね路号を撮影します。事前に候補を二箇所決めていて、ひとつは大井川鐵道屈指の有名ポイント「大井川第一橋梁」でこちらで撮影する場合は川根温泉笹間渡駅で下車して川根温泉の足湯でも入って併設されている道の駅でも行こうかなと思っていました。もう一つは塩郷駅のすぐ隣にある塩郷の吊り橋で遊びつつ吊り橋と絡めてSLを撮るというプラン。この日は天気がよく、第一橋梁だと真逆光になりそう(半逆光方向から撮ると車両に電線が被る)だったので塩郷の吊り橋に行くことに。
吊り橋の上でゆっくり構図考えたり写真撮ったりしたかったので人がいなくなるまでしばらく様子見ていたのですが、渡った人たちが皆一様に怖かったと言っており、人によってはほんの20mくらいのところまで行って引き返してくる人もいて、そんな大げさな(笑)くらいに思って自分も渡ってみたらめちゃくちゃ怖くて驚きました。高さ10mくらいらしいのですが、さすがに2枚の板で足の真下がバッチリ見える環境でその高さというのは結構な恐ろしさがあります。しかも他の人や自分が歩くことでかなり揺れるので足元は思った以上に不安定です。かつて自転車で渡っていた地元民もいたとかいうのをネットで見ましたが、正気とは思えません……とてもじゃないですが落ち着いて撮影はできないなと思ったので渡った先から吊り橋と絡めて撮影することにしました。
意外とSL通過時に上から撮影している人がいて、しかも子供を抱えながら歩いてるお父さんとかもいて自分がビビりすぎなのかとも思いましたが、どう考えてもそういうことじゃないと思います。あそこに立って普通にしてられる人がおかしい。
SLを撮影した後、今度はSLに乗車するために塩郷駅から千頭駅へ向かいます。この時の車両は朝乗ったのと同じ車両でした。千頭駅に到着すると目の前に先ほど撮影したSLがいました。まだ編成の組み換えはしておらず、機関車の付替えをするみたいだったので見学。
今どき転車台自体が珍しいのに、なんと人力で押すタイプの転車台。両側で3人ずつ6人がかりで押して回していました。最初はちょっと重そうでしたが、一旦動いてしまえば割と軽く動いてそうな感じでした。
転車台でSLの向きを変えて編成を組み替えるところを見学した後、まだ1時間近く時間があったので何をしようかと考えながらふと井川線の時刻表を見てみるとちょうどSLの時間に合わせて列車が来るダイヤになっていました。それなら隣の駅まで歩いて1駅だけ乗るのもアリだなと思い散歩がてら隣の川根両国駅へ。隣の駅まで行く途中では特に見どころはありませんが、変な形の歩道橋や使われて無さそうな井川線の客車と貨車なんかが見れました。
写真を見てもどのへんが駅なのかよく分からない川根両国駅。駅がこんな感じなので駅の入口が全然わかりませんでした。民家の裏みたいなとても駅があるとは思えないところにあります。駅のホームはしょぼいですが、この駅には井川線の乗務員詰め所がありサイズ自体は大きな駅で、ここで乗務員交代をしています。川根両国駅の近くには両国吊り橋と呼ばれる吊り橋があるので、時間があったら行こうと思っていたのですが、駅につくのとほぼ同時に列車が来てしまったので見に行けませんでした。
トロッコ列車に一駅だけ乗ってたら門司港のトロッコ列車を思い出しました。5分ほどの乗車時間で千頭駅に戻ってきて、SLの出発まで30分くらいあったので食料調達をします。千頭駅にはコンビニはないのですが駅前にあった商店でおむすびがお手頃価格で売られていたので購入。駅の売店で瓶ビールを買って客車についてる栓抜き使いがてらビール一杯というのも良いなと思ったのですが、酒飲む気分でもなかったのでペットボトル入りの川根茶を購入。
大井川鐵道の客車はほとんど近代化されていない言葉を選ばずに言えばボロボロなのがとてもよいです。そんな客車に揺られながらおむすび食べてお茶飲んでのんびり金谷駅へと戻ります。ガラガラかなと思っていたのですが、直前に年末年始のSL運休が発表されたためか、半分くらいのボックスが埋まっている程度の乗車率でした。SLは新金谷までの運行で、新金谷~金谷駅間は電車ですが、これも元南海の車両でした。
今度はサウナファン、いわゆるサウナ―から大人気で聖地とまで言われる「サウナしきじ」を訪問します。金谷駅から静岡駅まで東海道線で行き、静岡駅から静鉄バスに乗ります。写真は帰りに乗ったバスで、行きは20系統の登呂コープタウン行きで終点の登呂コープタウンまで行きます。この静鉄バス、アイドリングストップ中にクラシック音楽が流れるのが印象的でした。登呂コープタウンからしきじまでの行き方が地図無しで分かるか心配だったのですが、バス停から見える位置にあるので迷わず行くことができました。
感染症対策のためか、開いている窓から、噂の水風呂の滝の音が聞こえてきてテンションが上ります。普通は風呂だけ男女別ですが、ここしきじは入口を入るとすぐに男女別なのが珍しいです。番台でバスタオルと館内着をもらって、いざしきじの風呂へ。体を流してからまず薬草風呂に入ります。電気風呂でも無いのにチクっとした感じがするという話は本当で不思議な感覚でした。メインはサウナなので軽く温まったところでサウナへ向かいます。
サウナは2種類あり、ひとつは一般的によくある乾燥したサウナのフィンランドサウナでもう一つが蒸気がたっぷりの薬草サウナ。まず、いつものフィンランドサウナへ。ここの温度設定は110℃になっていますが、湿度の調整がうまいのか、暑すぎるなんてことは無く実に快適でした。いい感じに温まったところで日本最高とも言われる水風呂へ。これが超気持ちいい。南アルプスの天然水をふんだんに使っているのが売りですが、きれいな川か池に飛び込んだような気持ちでした。自分のような温泉大好きな人間は、銭湯と聞くと若干テンションが下がるのですが、ここは銭湯ではあるものの温泉顔負けの自然を感じることができます。
しかし、聞いていたほどの整い方ではありません。自分の入り方が悪かったのか?なぜだろうと思いながら休憩して、再び薬草風呂で少し体を温めた後に今度は薬草サウナへ。この薬草サウナがすごかった。せいぜい60℃くらいしかないにもかかわらず、ものすごく暑い。先ほどのフィンランドサウナと真逆の存在です。しかも、入って3分程度でものすごい発汗量。既に薬草サウナを出た時点でだいぶ気持ちがよかったのですが、ここで天然の水風呂へ。そこでこのサウナしきじが聖地と呼ばれる理由を完全に理解しました。まさに究極の整い。水風呂から出て椅子でしばらく休憩していましたが、聞こえてくる滝の音がとても心地良い。最高の時間でした。その後も何度か風呂とサウナと水風呂と休憩を繰り返して満足したので2階へ。
2階には休憩室があります。サウナで整った後にのんびりするのに最高の環境になっています。また、ここで食事をすることや仮眠を取ることもでき、簡易的な宿泊すら可能になっています。次回静岡で宿泊するような機会があったらぜひ利用したいと思います。今回はお財布と相談した結果、食事はしませんでした(というか、現金が無くてできなかった)。滞在時間を2時間確保していて、長すぎるかなと思っていましたがちょうどよかったです。たぶん半日くらい余裕でいられると思います。
しきじから静岡駅へは70系統の県立総合病院行きのバスで戻ります。駅に着いたのが20時15分。新幹線の時間は41分発だったので、晩飯をどこかで食べようと思い探していると浜松餃子の店を発見。ただ、万が一餃子焼いてもらっている間に新幹線の時間にでもなってしまったら大事件なので、餃子弁当を買って新幹線のホームで食べました……
行きは普通車でしたが、帰りの新幹線はグリーン車。東海道新幹線のグリーン車は初めて乗りましたが、やはり座席の乗り心地が全然違います。また、乗務員さんが来たので切符の拝見かなとか思ったらおしぼりを渡されたのには驚きました。ブランケットの貸し出しサービスがあるのを後から知ったのですが、車端部の荷棚に置いてあるんですね。あっという間の1時間で東京駅に到着して、そこからのんびり在来線に乗って帰宅しました。
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